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3.11

 3.11
 私、宮澤英夫(西岡英和)の誕生日であります。
 そして某メールマガジンなどで、9.11に倣ったのか東日本大震災を指す言葉として用いられています。

 本厄を迎えたこの折、ちょうど私も複数の新しい事業を立ち上げようと画策し、何とか年度代わりには新体制が敷ける、と意気高揚していたところでした。

 その晩にいちおう内々で誕生パーティーなどを開いてもらったのですが、グラスを傾ける傍らテレビ画面から悲惨を超える超衝撃的な映像と、背筋が凍結どころか石化にまで至るような報道が次々と押し寄せ、この先日本はどうなってしまうのだろう、と酔いで紛らすことも出来ず、とりあえず明日は朝一で毛布をあるだけ洗おうなどと決心していました。

 その後の展開は皆さんご存知の通りで、原発の件を覗けば、それでも困難な道のりではあるかもしれませんが、恐慌と比する混乱も生じず(まだ放射能云々でバインドがかかっている部分がありますが)着々と復興に向け全日本が動き始め、全世界も他人事ならざる災厄と見て援助を惜しまない姿勢が大勢を占めているようです。

 そして私も、映像製作において佐賀の素材を自分自身のために利用しよう、という発想のもと活動を展開しようという意向が存したのですが、この度の震災を受けて意識のベクトルが少し変化し、また震災直前に発覚した映像に関する別の要因にも基づいて、ある程度事業内容を変更することにしました。
 もちろん復興支援に寄与する映像コンテンツの製作やそれに類する活動、また佐賀の地盤を一方的に利用するばかりでなく佐賀在住の方々に直接訴えるような映像制作、そしてプレゼンテーションに力を入れることにしました。

 で、何やかやと進めたり指針を変えたりしている状態で心身ともに辛い状態ではないかというとそうでもなく、むしろこんな状況だからこそ燃えております。
 殊に他人のことなど無関心を通り越して、不可侵であるのが得策だと割り切る日本人の風潮を、もとより苦々しく思っていたところですが、コレがあって以来どうでも意識を変えざるを得なくなったようで、自発的に何か他人のために自分が出来ることをしよう、という意向が大勢となり、それと同時に、何々があったから不謹慎と見て自粛しよう、という経済総体の遅延を招く不毛な形式的思考停止に陥る頻度も少なくはなったようです。それでもまだ、直接被害や影響の及ばない地域の愚者が被災地に想いを馳せないばかりか、被災者の気持ちを汲もうとせず自分たちと同じ環境にいる感覚で、勝手な言を弄ずる例も少なくありません。

 しかし震災以前の日本人に蔓延していた「豊かで当たり前」という贅沢で愚昧な空気は取り払われつつあるようですから、私のように「自分でやろう」と考える人間にとって動きやすい環境にシフトしかかっているのは事実で、この基盤の元でいかにさまざまな展開を仕掛けていこうか、などと楽しい悲鳴をただいまの私は挙げております。

 ということで、何の因果か折も折、私の誕生日に日本の危機が始まってしまいましたが、私自身はこの逆風をセイリングテクニックによって正の推進力に変換するつもりです。
 そのメルクマール(指標)として、事業自体は既に動き出していますが、ここで正式に、

映像製作所「宮澤動画工房」立ち上げを宣言します。 そして発足期日は、いかにもな感じですが2011.3.11と致します。
 こんな状況下なので、本始動はしばらく後となります。始動後の活動予定などはまた後ほど、追々固まり次第お伝えすることに致します。では。

  by miyazawa_hideo | 2011-04-05 01:22

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